2010年10月17日日曜日

爆音列島

80年代の暴走族をリアルに描いたアフタヌーン連載の爆音列島(著:高橋ツトム)
リアルすぎる暴走族の事情と、その時代に生きた少年の苦悩がよく描写されてる。



平凡なサラリーマンの息子で、どこにもいる普通の半ツッパリだった主人公の加瀬高志(タカシ)。
タカシの青春の苦悩と全力の暴走族の話。何よりも描写がリアル。



付き合いでやった悪いこで警察につかまり、3両編成の私鉄が走る東京の中の田舎に転校することになったタカシ。
そこでてっとり早く友達をつくるには不良仲間になるのが一番だった。
ちょっとした不良として迎えられたタカシだったが、そんな平凡な自分をきらい、まわりの仲間と族をやることに。

ZEROS 地元の族であり、結構大きな族。

この族に入り集会を経験し(集会で交機に追われ) 
敵対する族との戦争を経験し(結局戦争を収めるのはバックのヤクザで)
を経験し(戦争の帰りを待っててくれるのがうれしい)
警察からの呼び出しの柔道という名のシゴキで死にそうになりながらも幹部として一目置かれるようになる。
幹部になっても、自分がハンパだと思う。働きもしないで学校行って、働きもしないで家で飯食って、

「オレは将来何になるんだよ・・・サラリーマンでも 運送屋でも コジキでもねぇ・・・ 何になるんだ・・・」


そんなうまくいっている時、中学の時からの仲間で、親友の一人のマニヨンと、が信号無視のトラックに轢かれて死んでしまう。
悲しみにくれる中、マニヨンの弔いの追悼集会。バカでかい集会をひらく。

族は18で引退だ。
マニヨン、新美の一周忌と、俺たちの引退。
それも半端な規模ではなく、敵対する族も巻き込んだ大集会だ。

「オレは引退したら、多分一般人になる。そん時にさ 族の時はハンパだったって思ったら最低だろ」

ZEROSでいられるのは今しかねぇんだよ」

前代未聞の集会が始まる。








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