2010年11月4日木曜日

ハチワンダイバー

将棋をやったことがなくても、ルールが分からなくても、
何となく燃える!週刊ヤングジャンプで連載のハチワンダイバー(著:柴田ヨクサル)




将棋が好きで、好きで、人生すべて、頭の中すべてが将棋でできている人間たちの話。




もうアホとしか言えないような将棋の世界が広がる作品で、

将棋が分からなくても問題なし

将棋をやったことがなくても問題なし





主人公の菅田は将棋のプロにぎりぎりなることができなかった落ちこぼれ

今までの人生すべてを将棋にかけてきたのに、失敗した。



もうなんにもやる気が起きなくて、どうやって生きていくかを考えても将棋の他には考えられない。

そんな菅田は将棋の真剣をすることを決める。




真剣とは、かけ将棋のことで、プロ一歩手前までいった菅田は負け知らずだったが、


アキバの受け師と呼ばれる巨乳美人にボロボロに負ける。



実はこの受け師はメイドだったりするのだが、その辺は読めばわかる。

受け師は菅田に才能を見出し、育てることにする。

その育てる目的は・・・


最強の真剣師集団である鬼将会をつぶすというもの。



鬼将会は、プロになれなかった集まりで、プロに勝つことを目的とした集団

あり得ないくらいの力をもち、

あり得ないくらいの将棋バカの集まり。



将棋をするためだけの国家があり

将棋のキャバクラがあり、

将棋のコロシアムがあるような組織




そんな鬼将会を倒すために受け師さんと菅田と仲間の壮絶に将棋バカな物語がはじまる



2010年11月3日水曜日

自殺島

自殺常習者の集められた島の生き残りサバイバル。
ヤングアニマルで連載されている自殺島(著:森恒二)






自殺常習者が生きる義務を放棄した場合に送られる島。

自殺島

この島で生きるためにサバイバル生活を送っていく。



もちろん送られた人間がすぐに自殺する場合もある。


社会に溶け込むことができずに何度も自殺を図る人間。

その人間を毎回助けるためにかかる費用も労力も無駄だと考えた政府は
そういう人間をまとめて無人島に送り、関知しないことを決めた。


そんなまとめて送られた人間の一人、
セイはこの島に来て改めて生きると言う意味を考える。


いつもふつうにあった水がない
食べ物がない
光もない


何人もの人間が降りていく中で、

何故、生きるのか


この問いを自分にしているとき、
この島の野生のシカの圧倒的に生気あふれる存在に触れるセイ


このシカと関わり、このシカの肉を食べると決心する。

純粋に生きるために。




そんなセイの頭に


死のうとしていたのに、純粋に生きるためにこの生気あふれる存在を殺していいのか


そんなことが脳裏をよぎった瞬間、シカをしとめる。


シカを食べたとき、食事の大切さと、本当に満ち足りると初めて感じたセイ


いつのまにか

ありがとう

と言っていた。

「奪ったのじゃない もらったのだ 
僕は 幾星霜の命の上に立(生き)っている」

「生きよう この島に 寄り添い 環る(めぐる)命の 輪の中で」




この島は法律も何もない

だから無法を働くものも多くいる

そんな奴らに肉をわたすのは嫌だ

今まで主張を何一つできずにいたセイは、初めて自分の意見を言う。



人と自然の触れあい

その中でセイは成長していく

その一方でストレスをかかえ、壊れていくものもいる

これから自殺島はどうなっていくのか・・・・・
見逃せない作品。








の作品を面白いと感じた方におすすめ作品
ホーリーランド

2010年10月28日木曜日

Landreaall

zero-sunで連載のファンタジー漫画Landreaall(著:おがきちか)



今連載せれているファンタジーものの中では絶対の信頼を持って勧められるマンガ。


アトルニア王国の地方エカリープの領主の息子に生まれた
長男のDXと妹のイオン。その護衛で忍者で小さいころから一緒に育てられた六甲

そんな三人がそだった町には伝説がある。

丘の上の木の下にはDXとイオンの両親が封印した竜が眠っている。
王国の第二位継承権を持つ父親傭兵だった母親は多くを語らないが・・・

この伝説は本当だった。
竜を封じるために洞詠士(フースルー)とよばれる歌の能力者が自らを犠牲にして今も封印する歌を歌っていた。

そんな洞詠士のマリオンと小さいころから話ができ、姿も見えたDXはマリオンを解放することを決意する。

そのためには封印されている火竜を倒さなければならない。

その方法を知るために神竜のいる国まで行ったり、その国で問題を起こしたりと読んでいて飽きない。




王家の継承の話あります
竜でてきます
モンスター出てきます
学園設定の話あります
魔法もあります
呪術もあります
神竜から賜った剣
騎士も貴族も傭兵もいます



ファンタジーの要素がこれでもかとつまって、あと、思春期の学園ドラマ?なんかも入って、文句なしに面白いです。

最初の3巻は一気によむべし!









この作品を面白いと感じた方におすすめ作品
ベルセルク

2010年10月27日水曜日

皇国の守護者

戦争ものならこの作品はよんどいて損はない皇国の守護者(原作:佐藤大輔 画:伊藤悠)



神代のむかし
人と龍との間に結ばれたとされる
<大協約(グランコード)>が世界秩序の根幹を成す
<大協約>世界



世界地図は今の世界によく似ている。

現実でいう日本に位置する皇国
その北領(北海道的な)の独立捜索剣虎兵第十一大隊小隊長の新城直衛中尉が直面する戦争


世界の半分を収める帝国が皇国に宣戦布告。
北領に帝国軍が上陸。
迎え撃つため、北領鎮台は平野戦になる。
しかし初戦で北領の守備隊は敗れ、内地まで撤退することに。

無能な上層部。
無能な上司。


主力が撤退するための時間稼ぎを命令された新城中尉の壮絶な撤退戦が始まる。



撤退戦の中、大隊長、中隊長が不在になり、中隊長代理として新城中尉が率いるのは剣虎(サーベルタイガー)と歩兵の実験部隊。

帝国にはいない剣虎をうまくつかい、帝国軍の騎兵の馬をおびえさせ、混乱をつくなど、頭脳をフル回転させて時間を稼ぐ新城中尉。

時に狂ったように情熱的
時に金属のように冷酷
時に両方

圧倒的な指導力で大隊を率い、帝国軍4万に対し大隊600で任務を遂行する。

この撤退戦はおもしろすぎる

原作はまだまだ続きがあるが、残念ながらマンガではこの北領撤退戦で終了してしまう。


原作も格別の面白さなので是非よんでもらいたい。








この作品を面白いと感じた方におすすめ作品
臏(ビン)~孫子異伝~

2010年10月26日火曜日

EDEN

アフタヌーンで連載された作品。長編SFだけど途中で飽きずに最後まで一気に読める傑作EDEN(著:遠藤浩輝)





今より少し未来。
人類は未知の身体が硬質化するウィルス、クローサーウィルスにより全人類が死滅するかと思われたが、結果的には全体の15パーセントの人間が死んだだけだった。

そんな中、人類にもウィルスの抗体を持つ人間がいた。その人間からとったワクチンで人類はウィルスを克服した。

南米最大の麻薬カクテルのボスであるエンノイア・バラードを父に持つ主人公のエリヤ・バラードは父と対立する組織の源父(プロパテール)に母と妹を人質の取られている。

母と妹を救出するために奔走する中で、出会った人との関わりで成長しながら、またその人たちを失っていく。そのたびに少しずつ犯罪者になっていくエリヤ。

この対立や差別しか生まない世界はどうすればよいのか。



そんな中ウィルスが次の段階に進む。
硬質化した人間が結晶化して明らかに意思がある形を取り始めたのだ。太陽光パネルのようなもの、光ケーブル、それらはコロイドと呼ばれるようになる。

コロイドには「意思」があり、今までウィルスで取り込まれたすべての人間の情報が蓄えられていることがわかった。その中では個としてではなく、全として平穏な世界が広がっているという。

このことが世に知れ渡ると、現実に見切りをつけた人が進んでコロイドに取り込まれることに。

その一方で現実でやれることがあるとする人たちもいる。

うまくいかない世界に苦悩する人々の葛藤

そんなコロイドの中心地は母と父の暮らした島だった。

父、エンノイアの選択とは
人間の進むべき道は何か
進化の方向とは
コロイドの「意思」とは

最終巻まで目が離せない展開。


この世界は続いていく。



この作品を面白いと感じた方におすすめ作品
BLAME!



2010年10月25日月曜日

BLAME!

SFを書かせたらこの人!
壮大で不可解で意味深な物語であるBLAME!(著:弐瓶勉)



一つの世界ともいえる広さを持つ層が何層も何層も何層も・・・何万層もつみあがって無限とも思える広さをもつ世界。どこまで下の層が続いてるのか、どこまで上の層が続いてるのか全く分からない世界。

この世界では建設者と呼ばれるものがひたすらに作り続けた結果できた。大きいものから小さなものまでの建設者は今も都市を作り続けている。

そんな世界でネット接続遺伝子を持つ人間を探して旅をつづける主人公の霧井(キリイ)

この世界はカオスだ。

昔はネット端末遺伝子を持った人間がネットスフィアに接続し、便利な社会ができていた。
しかし、ある時大混乱が起き、ネット端末遺伝子を持った人間がいなくなってしまった。

そのため、ネット端末遺伝子を持たない不法居住の人間を排除するセーフガードが生き残った人間をすべて殺す組織に、大混乱前からセーフガードと対立していた珪素生物と、ネット端末遺伝子を持たないただの人間だけが残った。

ネットスフィアを統括する統治局は現実の世界には手を出せない。ネット端末遺伝子を持つ人間が現実世界にいる必用があるからだ。

統治局は現実世界の人間を保護したい。だがその保護するためにはネット端末遺伝子を持つ人間が必要。しかしネット端末遺伝子を持つ人間がいないためにただセーフガードに殺されるのを傍観するしかない統治局。



このパラドクスを解消するために、統治局ができる前の組織からの探索者、霧井の使命はこの無限とも思える世界の中にまだネット端末遺伝子を持つ人間、またはその遺伝子情報を探しだして都市を救うこと。


旅は遥かなる時間続く。



あり得ないくらいの壮大な話。
ってかマンガの中にこれだけ広い世界を表現できる弐瓶勉はすごい!
1ページの見開きに書かれてる絵だけで自分の小ささを感じる。

このBLAME!の前の話は弐瓶勉の短編集のNOISEで語られている。








この作品を面白いと感じた方におすすめ作品
バイオメガ
シドニアの騎士
EDEN

2010年10月21日木曜日

寄生獣

アフタヌーンで連載されたSFマンガの寄生獣(著:岩明均)
人間とは何かを問いかける作品?


地球上の誰かがふと思った
「人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむのだろうか・・・」
地球上の誰かがふと思った
「人間の数が100分の1になったら垂れ流される毒も100分の1になるのだろうか・・・」
誰かがふと思った
「生物(みんな)の未来を守らねば・・・・・・・・・・・・・」

そんな言葉から始まるこの作品。


世界中の空からテニスボール大の種のようなものが降ってきた。

中に入っていたのは、他の生物に寄生することで生きることのできる未知の生物。
その生物たちが寄生したときに頭の中に響いた命令は「この種を食い殺せ」

同時期に各地で報道される人間がミンチにされる殺人事件。

そんな寄生生物(パラサイト)に右手に寄生されてしまった主人公の泉新一
脳を奪われることは阻止できた新一だったが、パラサイトの連中からは人間の脳がきれいに残っている新一は危険と判断され、狙われてしまう。

パラサイトは細胞を自在に変化させ、伸縮、硬化など自由自在で、奪った人間の体を100パーセントの能力を引き出せる。
そんなパラサイトに狙われる新一は絶体絶命。

だが、パラサイトも学習し、コミュニティを形成したり、奪った身体を使い妊娠してみたりと、様々な実験を行う者も現れてきた。パラサイトにも多種多様の個性がある。


人間側も食われるだけでなく、調査が進んでいた。


人間とパラサイト、その間に立つ新一。


人間とパラサイト、様々な思惑が交錯して物語は進んでいく。






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ヒストリエ