2010年10月25日月曜日

BLAME!

SFを書かせたらこの人!
壮大で不可解で意味深な物語であるBLAME!(著:弐瓶勉)



一つの世界ともいえる広さを持つ層が何層も何層も何層も・・・何万層もつみあがって無限とも思える広さをもつ世界。どこまで下の層が続いてるのか、どこまで上の層が続いてるのか全く分からない世界。

この世界では建設者と呼ばれるものがひたすらに作り続けた結果できた。大きいものから小さなものまでの建設者は今も都市を作り続けている。

そんな世界でネット接続遺伝子を持つ人間を探して旅をつづける主人公の霧井(キリイ)

この世界はカオスだ。

昔はネット端末遺伝子を持った人間がネットスフィアに接続し、便利な社会ができていた。
しかし、ある時大混乱が起き、ネット端末遺伝子を持った人間がいなくなってしまった。

そのため、ネット端末遺伝子を持たない不法居住の人間を排除するセーフガードが生き残った人間をすべて殺す組織に、大混乱前からセーフガードと対立していた珪素生物と、ネット端末遺伝子を持たないただの人間だけが残った。

ネットスフィアを統括する統治局は現実の世界には手を出せない。ネット端末遺伝子を持つ人間が現実世界にいる必用があるからだ。

統治局は現実世界の人間を保護したい。だがその保護するためにはネット端末遺伝子を持つ人間が必要。しかしネット端末遺伝子を持つ人間がいないためにただセーフガードに殺されるのを傍観するしかない統治局。



このパラドクスを解消するために、統治局ができる前の組織からの探索者、霧井の使命はこの無限とも思える世界の中にまだネット端末遺伝子を持つ人間、またはその遺伝子情報を探しだして都市を救うこと。


旅は遥かなる時間続く。



あり得ないくらいの壮大な話。
ってかマンガの中にこれだけ広い世界を表現できる弐瓶勉はすごい!
1ページの見開きに書かれてる絵だけで自分の小ささを感じる。

このBLAME!の前の話は弐瓶勉の短編集のNOISEで語られている。








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